Caritas notes

暗闇レストラン~全盲の方にサポートされて~

2019.03.06

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Column社長通信

先週、中小企業家同友会の健障者委員会主催の、

『暗闇レストラン』に参加しました。

 

『暗闇レストラン』とは、1999年にチューリヒで世界で初めてオープンした

真っ暗闇の中で食事をするというレストラン。食事のサービスなどは

視覚障害のある方が務めます。全盲の方の生活を疑似体験できるとして、

世界中に広まったそうです。

 

今回、『暗闇レストラン』は沖縄ホテルにて開催されました。

サポーターとして、視覚障害のある方々が4人ついて下さいました。

まず参加者は、説明を受けた後にアイマスクをして別会場へと移動します。

もちろん、何も見えないので4~5人一組となり

前の人の背中につかまりながら一歩づつ前進して移動。

先頭に立つのは、視覚障害のあるサポーター。

流石にスタスタと歩かれるので、ついていくのが必死です。

(みんな生まれたての子羊状態~)

 

会場はこんな感じで真っ暗です。

料理が用意された会場に着くと、一人一人手を取ってもらい

指定の席へと座っていきます。

これだけでも、まごまごしてアイマスクの私たちは大騒動。

 

やっと席に着くと、なんと料理は松花堂弁当。

事前に、ホテルスタッフがグラスやお弁当の位置などを

手で触りながら教えてくれるのですが、

距離感が全く分からず、やっとさわれたコップを握りしめる私。

乾杯するためにウーロン茶やビールを注ぐのですが、

グラスに指を入れて、どこまで注いだか確認しながら

溢れさせないようにする始末です。

 

(灯りがつくとこんな感じです)

私のテーブルでは、読谷山こずえさんがサポーターについてくださり、

アイマスクで悪戦苦闘する私たちに、『おしぼりは右にあります』とか

的確にアドバイスしてくれます。

 

何も見えない中で刺身、焼き魚、天ぷら、煮物が盛り付けられた

松花堂を頂くのは、まさに手探り状態。

触って確認しながら、口に運びました。

 

正直、刺身などはマグロとカジキがあったのですが(食後に判明)

味がわかりません!挙句に添えられたわさびを思い切り

食べてむせるという感じです。

 

普段、テレビを見ながら食べることも多いので

いかに食事を意識せず『ながら食べ』しているのかを思い知らされました。

なんとか、デザートまで食べた後に、アイマスクを外して

散らかったテーブルを見て状況を理解しました。

 

(食後のテーブルです)

 

サポーターのこずえさんは、沖縄県立盲学校にお勤めですが

プロの音楽家でもあります。学生時代にオペラに出会い

武蔵野音楽大学進学後、イタリアにも留学。

東京の暗闇レストランで働いた経験もあるそうで、

可愛らしい外見と、行動力を備えています。

 

普段、視覚障害の方とお話しする機会がないので、

私も含め、参加者はこずえさんに質問攻め。

こずえさんは、以前打ち合わせでお目にかかった時も

オシャレでお化粧もナチュラルで素敵です。

どうしてそんなに綺麗で可愛くいられるのか?

質問したところ、ブラインドメイクをしている

メーカーの美容部員さんが、全てアドバイスしてくれて

顔立ちに似合うメイクを覚えられるそうです。

(ただでさえ、メイクやオシャレは雑な私は尊敬するばかり)

 

もう一つ、こずえさんのお話しで印象に残ったのはイタリアでのお話。

以前、留学したイタリアでは基本的にどこに行くにも不自由はなかったそうです。

それは文化として、ハンディキャップのある方には

気軽に自分ができる手伝いをするから。

歩いていると、『どこにくの?連れて行くわよ』と声をかけるそうです。

さらに、連れて行って別れる際には

『手伝わせてくれてありがとう!今日はラッキーだわ』と話されたとか。

つまり、お手伝いすることは当たり前で、自然なこと。

ハンディキャップのある方と関わることは、

四つ葉のクローバーを見つけるように、ハッピーの象徴のようです。

とても、心に残るエピソードでした。

 

沖縄でも、気軽の声をかけてお手伝いさせてもらえたら

今日一日、ハッピー!という文化を作らねばと思いました。

どちらにせよ、まずは現状を知って関わりを持たなければ何も始まりません。

どんな人でも、暮らしやすい世界に。

自分ができることを、コツコツやりたいなと思った

『暗闇レストラン』体験でした。

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